「5Gと4Gの違いとは!」ビジネスでどのように活用される?

12月 8, 2020 | column

 

日本では2020年の春、一部エリアでサービスの商用化がスタートした「5G」。次世代の通信インフラとして社会に大きな影響をもたらすことが予測されます。
一方で、「具体的にどのようなメリットがあるのか分からない」「どのような変化がもたらされるの?」など、4Gとの違いに疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では「5Gの特徴」について詳しく解説します。

 

5Gとは

5GのGは「Generation(世代)」を意味しており、5Gとは現在の移動通信の主軸を担っている4Gに代わる最新の通信技術です。
日本語では「第5世代移動通信システム」と表記されます。2015年9月、国際連合の専門機関「国際電気通信連合」無線通信部門(ITU-R)が発表したレポートの中で「高速・大容量化」「超高信頼・低遅延」「多数同時接続」という
特徴が挙げられ、5Gの普及は、今後のビジネスに様々な影響を与えることが予測されます。






4Gとの違いは?5Gの特徴について

 

 「高速・大容量化」 

5Gになると通信速度が大幅に向上します。4Gの通信速度は、受信時最大1Gbpsですが、5Gでは最大20Gbpsという通信速度が実現可能となります。
インターネット回線のスピードが速くなることはもちろんのこと、映画やゲーム・ソフトウェアといった大容量コンテンツを数秒でダウンロードできるようになります。
つまり、「待つ時間」が大幅に減少され、より生産性の高いビジネスを展開できるようになるのです。

そのデータ通信の高速化に活用されているのが「Massive MIMO」というアンテナ技術です。
「MIMO」とは、送信側と受信側の両方で複数のアンテナを用いて、同一周波数帯で同時通信を行い、通信の品質と効率を向上させる技術のことを指します。
この技術と電波を細く絞り、特定の方向へ集中的に発射する技術「ビームフォーミング」を組み合わせることで、電波の強度を上げ、遠距離での高速通信を実現させます。

 「超高信頼・低遅延」 
5Gでは、通信回線の低遅延も大きな特徴です。4Gでは約10ミリ秒程の遅延がありますが、5Gではこれが約1ミリ秒にまで短縮されると言われています。
これは「エッジコンピューティング」という技術によって、デバイスとサーバーの物理的な距離を縮めることで、よりリアルタイムでの通信が可能となります。

LINEやSkypeなどのビデオ通話において、映像や音声のズレが生じにくくなるだけではなく、ロボットの遠隔操作・自動運転・ドローンの操縦などもスムーズに行えるようになるため、今後のさらなる実用化が期待されます。

 「多数同時接続」 
5Gでは、1つの基地局から同時に接続できる端末が大きく増えます。例えば、家庭内に設置されてあるwi-fi機器一台に対し、スマホやパソコンなどへの接続は10台程度が上限でした。
しかし5Gでは、少なくとも100個程度の機器に接続することができるようになります。

さらに注目すべきことは、スマホといったモバイル端末だけではなく、あらゆる端末がアプリなどのシステムと連携していくことです。
これは「グラント・フリー」という技術によって、デバイスと基地局の通信をシンプル・効率化することで膨大な数の機器を同時に接続できるようになるからです。
身の回りの様々なものがインターネットに接続され、生活環境の大きな変化が予想されます。

 

 

ビジネスでどのように活用できる?

5Gの普及に伴い、私たちの生活には大きな変化がもたらされることが分かりました。ここからは、ビジネスの場面で5Gが有効活用されるケースについてご紹介します。

 

 医療分野 
現在の医療分野で最も懸念されているのが地方の医師不足です。特に過疎地域では医師の不足・高齢化が見受けられます。
そんな問題を解消してくれるのが5Gです。
超低遅延で高速大容量通信を可能とした5Gであれば、医療で使用する画像を高精細化して送受信することで遠方からの診察を可能にしたり、
場合によっては、遠方にいる医師が手術中に助言する「遠隔手術支援」が実現可能になるでしょう。
より技術が進歩すれば、テクノロジーによる診察・手術も可能になるかもしれません。

 運輸業 
医療分野と同様に、人手不足が深刻化しているのが運輸業です。
もし仮に、5Gの普及に伴い自動運転が実現可能となれば、その問題を大きく解消することができます。
一方で、運送は一瞬のタイムラグが命取りになる危険な業務でもあるため、実用化にはまだまだ時間がかかるかもしれません。
まずはトラックや鉄道などで実験を繰り返し、徐々に実用化されることになるでしょう。

 広告業界 
5Gの普及に伴い、動画を活用した広告がさらに増えることが安易に予想できます。
これまでwebページやチラシなどの紙媒体を主要としていた企業も動画を活用したマーケティングが求められることになるでしょう。
また「YouTube」に加え、新しい動画プラットフォームが誕生しても不思議ではありません。

動画広告の市場はより厳しくなることが予想されるため、よりユーザーの求めている動画を制作できる企業が生き残っていくかもしれません。

 エンターテインメント業界 
ここ数年間に渡って注目を集めている「VR」。5Gになるとその技術はさらに高度になり、スポーツ・映画・コンサート・テーマパークなど様々な場面での活用が期待されます。
今まで以上に、より没入感の高いコンテンツが生み出され、その楽しみ方も多岐に渡ることでしょう。

 

 


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